【EDEN(エデン)】漫画は3巻で打ち切り?ネタバレ込みの感想

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衝撃的なSFファンタジー「EDEN」

「EDEN」は、人体を硬質化させるウイルスが蔓延するという設定のSFファンタジー漫画です。

ここからはネタバレになりますが、ウイルスが原因で、世界の人口は15%まで激減します。生き残った人類は、畑を耕したり、家畜を殖やしたりして生き延びようとするストーリーです。

初回から登場する少年と少女は、今後の人口増加を託されたように感じられます。実際に二人は結ばれて子どもたちが生まれます。その一人である少年が本作品の主人公になりますが、巨大な組織と戦う運命に巻き込まれ、アクション漫画としても秀逸です。麻薬組織やマフィア、ゲリラなどリアルなバトルが続き、あっけなく命を落とすシーンも冷静に描かれています。

「EDEN」の特徴として、画力の高さが挙げられています。キャラクターのデッサンに狂いがないために、安定感があります。背景もすみずみまで丁寧に描き込まれているために、手抜きを感じることがありません。自然の風景や建築物、動物まで、きっちりと描かれています。また、本作品にはロボットが登場しますが、緻密に細部が描き込まれており、作者のこだわりが伝わってきます。

丹精に描かれた絵柄を堪能したい方に、「EDEN」はおすすめです。ただし、リアリティあふれる殺戮シーンが多いので、苦手な場合は注意が必要です。

「EDEN」は打ち切りなのか?

「EDEN」を読んだファンは、初回を評価する傾向があります。生き残った少年と少女のエピソードが、とても美しいからです。その後、戦闘に巻き込まれますが、不要と思われるエピソードがあると指摘するファンもいました。

「EDEN」が完結した時、打ち切りではないかと噂されたのは、ストーリー展開に不満を持つファンがいたからです。主要な登場人物が亡くなったことに、納得できないファンもいました。けれど、作者の世界観が反映された名作と評価するファンは多いです。

好意的な感想が数多く寄せられているので、「EDEN」は決して打ち切りではありません。作者は納得して、作品を完結させた可能性が高いです。