【仄暗い水の底から】ネタバレ注意!あらすじと結末の感想【映画】

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仄暗い水の底からのあらすじ

離婚調停中の淑美は、1人娘の郁子ととあるマンションに引っ越してきます。

そのマンションは雨漏りや上階の子供の足音の騒音など、何かと不具合の目立つ物件でした。暗いマンションの雰囲気に嫌な気持ちを覚える淑美。

そんな中、マンションの屋上で淑美と郁子は赤い子供用バッグを見つけます。管理人に落とし物として届けたものの、なぜかバッグはまた屋上に落ちています。

捨ててもまた戻ってくる赤いバッグに淑美が恐怖を覚えるのと裏腹に、郁子はその赤いバッグを欲しがり、そして淑美に見えない女の子と一緒に遊んでいるような素振りを見せるようになりました。

そんな中、淑美は真上の部屋に父と2人で住んでいた女の子(美津子)が2年前から行方不明になっていることを知りました。美津子は行方不明当時、赤いバッグを下げていたのです。

度重なる怪奇現象に淑美はマンションを出ようと考えますが、真上の部屋の鍵が開いたままで水道も出しっぱなしになっていたことがわかり、今までの現象は全てそれが原因だったのだと考えました。

しかし、その後風呂場で逆流してきた汚水に郁子が襲われます。

仄暗い水の底からの結末と感想

風呂場で倒れている郁子を抱き、淑美は部屋を出てエレベーターに乗りました。しかし、抱きかかえているのは郁子ではなく美津子だったのです。

部屋から出てきた郁子は淑美の乗るエレベーターの方まで歩いてきます。淑美は郁子を止め、自分が美津子とともに行くことで郁子を守りました。

それから10年後、廃墟と化したかつてのマンションに大きく成長した郁子が訪れます。そこに淑美(の霊)が現れ、郁子は自分を守ってくれた母の面影を感じるのでした。

タイトルの通り、全編に渡り水がキーとして出てきており、ジャパニーズホラー特有のじめじめ感がさらに増しています。だんだんと姿を現す真実と恐怖におののく黒木瞳の演技は流石です。

また、親子の強い繋がりや母の愛が演出されたラストは、恐怖の中に感動を添えました。