試用期間中に退職する理由と円満に退職するための方法

試用期間中でも退職は可能

正社員登用を前提として、毎日行う仕事内容をさせる中で、仕事の内容や勤務態度を上司や人事担当者が見極める期間を、試用期間といいます。

企業や担当する業務によって試用期間は異なりますが、概ね1ヶ月から1年間の間で設定されています。

正社員よりももらえる給料は少なくなり、社会保険や厚生年金といった各種保険に加入していないといった点が、大きな特徴となります。

人によっては職場の環境が合わない、あるいは健康上の問題といった様々な理由で退職を希望する人もいると思いますが、試用期間中でも退職自体は可能です。

試用期間中に何らかの理由があって会社を辞めるという場合、大きく2種類のケースが該当します。

実際の仕事内容が合わない、もしくは人間関係等に理由があるケースでは、「このまま続けたとしても、貴社が求める基準の仕事ができない」という旨を伝える方法がベストです。

その際、会社側に責任がある等、否定的な内容ではなく、「自分に合わない仕事だった」と伝えれば、円満に退職ができます。

一方、体調不良や家庭内の事情で仕事ができないといった理由なら、仕事が困難であるという旨を正直に伝える方法が最善の選択肢と言えます。

民法で定められている退職の規定に関しては、「退職希望日の2週間前」と記載されています。つまり、上司や会社の人事担当者等に退職を切り出すタイミングとしては、試用期間が満了する2週間前がベストと言えます。

ただ、仕事中に職務ができないほどの病気にかかっている等の事実が判明した場合は、「やむを得ない事由」により、即日退職が可能です。