投資漫画『インベスターZ』は打ち切り?21巻最終話のネタバレ感想

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異色の投資漫画「インベスターZ」

「インベスターZ」は、投資をテーマにした異色な漫画です。2013年から2017年まで連載されて、単行本全21巻が発行されました。

舞台は中高一貫の私立男子校で、超進学校です。この学校には、成績トップのメンバーだけが所属する投資部が存在しています。しかも、その投資部の活動により、学校の運営資金が捻出されているというあらすじです。おかげで、在学生は授業料を払う必要がありません。

お金をテーマにした作品はたくさんありますが、本作品では実用的な投資を扱っているところが特徴的です。さらに、株や投資に関する専門用語が出てくるので、とても勉強になります。

ここからはネタバレになりますが、「インベスターZ」の主人公である財前孝史は、入学したばかりの中学1年生です。投資部初代主将の曽孫で、「インベスターZ」のZは「財前」からつけました。主人公は、入学試験で5教科満点をとるほどの秀才です。その優秀さを見込まれ、投資部に誘われて入部しました。

以来、運用資金の一部を渡され、投資の勉強をはじめます。投資部には東大を受験するほど賢い先輩もいて、主人公は大きな刺激を受けます。

「インベスターZ」は打ち切りだったのか?

「インベスターZ」は投資漫画として注目を集めましたが、単行本全21巻で完結しました。最終巻は、主人公が入部して一年を迎えたところで終わります。

投資の勝負を行うバトルシーンもあり、資産運用について参考になる漫画ですが、打ち切りの噂がありました。全21巻は、短期の連載とは言えません。打ち切りと囁かれた理由は、作者の前作「ドラゴン桜」と比較された可能性があります。

「ドラゴン桜」は2003年から2007年まれ連載されて、全21巻の単行本が発行されました。連載期間も、単行本の巻数も同じです。ところが、東大受験をテーマにした「ドラゴン桜」はドラマも大ヒットして、社会現象になりました。講談社漫画賞や文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞も受賞しています。

「ドラゴン桜」と比べてインパクトが弱いために、打ち切りと噂された可能性があります。