セブンデイズサンデイはダサい?ブランド事業終了の理由を調査

ファッション

2012年にスタートしたセブンデイズサンデイ

セブンデイズサンデイというブランドは、創業者の石川康晴氏が株式会社ストライプインターナショナルを率いていた2012年春に誕生しました。ターゲットは20代から30代の若い夫婦とその子供達で、いわゆるファミリーブランドにあたります。

同社はアース・ミュージック&エコロジーなど若い女性層向けのカジュアルブランドに特化していた企業でメンズ展開は初となりました。世間では価格帯やコンセプトが被るライバル企業のファミリーブランド「グローバルワーク」を超えられる可能性のあるブランドとして注目されていた部分があります。

実際に、天才経営者と言われた石川康晴氏が積極的にブランド展開してブランドは急成長し、あっという間に全国区の人気ブランドとなります。

2014年の「KOE」立ち上げで暗雲が立ち込める

2012年の立ち上げ以来、快進撃が続いていたセブンデイズサンデイ(SEVENDAYS=SUNDAY)でしたが、2014年にある大きな転機が訪れました。それは、石川康晴社長がユニクロのような世界的なカジュアルブランドを目指して「KOE(コエ)」という新たなファミリーカジュアル系ブランドを立ち上げたという事です。

ちなみに、立ち上げ当初からグローバルに展開する事を宣言していたKOEに対し、セブンデイズサンデイは国内のみを商圏としていました。

2014年に誕生した「KOE」は従来のファストファッションブランドとは違い、「フェアトレード」を大きなコンセプトとしているのが特徴です。これは、発展途上国内の提携工場の労働環境や人権に最大限配慮した取引を行う事、環境に優しい素材を使用して地球に負荷をかけない事などを意味してします。

従来の世界的ファストファッションブランドは、提携工場からの搾取や環境問題に対する配慮の欠如が問題となってきたため、KOEはたちまち大きな注目を集めます。

一方、将来性の高いカジュアル系ブランドが新たに誕生した事で、国内のみで展開する中規模事業のセブンデイズサンデイには暗雲が立ち込めるようになりました。