田中邦衛若い頃の俳優としての活躍をドラマ映画「北の国から」「若大将」画像から

映画

不動の国民的俳優へ

映画やドラマで活躍してきた田中邦衛でしたが、81年にスタートした倉本聰脚本のフジテレビドラマ「北の国から」シリーズに出演したことで、その俳優としての地位をゆるぎないものとします。

21年もの間、「北の国から」は連続ドラマ、スペシャル版が放送され、富良野の厳しい自然の中で信念を貫き生きていく主人公、黒板五郎を演じる田中邦衛は、国民から愛される俳優となりました。

「情けなさそうな父親像」という倉本聰のイメージにぴったりということで主役に抜擢されましたが、そのイメージを壊すことのない自然体な演技で、多くの視聴者の中に「五郎さん」として根付いていきました。

黒板五郎の名言集なども没後出版され、人気を呼んでいます。

リアルに存在しているかのような錯覚を持たせる演技力

ドラマ「北の国から」で共演した俳優の岩城滉一が、「クニさんは黒板五郎そのもの」と田中邦衛を悼んだように、見ている人に現実と役柄を同化させてしまうような素晴らしい演者でした。

映画でもドラマでも、主役でも脇役でも、田中邦衛の魅力は変わることなくその出演した多くの作品とともに愛され続けることでしょう。