【明日、ママがいない】ドラマは打ち切りだった?放送をめぐる騒動の経緯を解説!

ドラマ

「明日、ママがいない」とは

「明日、ママがいない」は、2014年冬に日本テレビで放送された連続ドラマです。主演の芦田愛菜をはじめとして鈴木梨央、桜田ひよりなど現在でも活躍中の俳優が、子役として出演していました。

舞台は児童養護施設「こがもハウス」です。当時話題になった赤ちゃんポストをストーリーにからめ、世間の偏見や施設長からの体罰、学校でのいじめに立ち向かう子供たちを描きました。

子供たちは社会の中でサバイバルしながら、やがて自分の居場所を見つけて行きます。

「明日、ママがいない」をめぐる騒動

「明日、ママがいない」では、第1話から赤ちゃんポストで見つかった主人公の少女が「ポスト」と呼ばれたり、施設長が子供たちをペットショップの犬にたとえたりするシーンが描かれました。

これを受けて赤ちゃんポストを設置する熊本市の慈恵病院や全国児童養護施設協議会などが日本テレビに抗議し、放送中止や内容の改善を求める事態となりました。

全国児童養護施設協議会は傷ついた子供たちに番組内での謝罪も求めています。続く1月22日には、慈恵病院が放送倫理・番組向上機構(BPO)に審理を申し立てました。

1月22日の第2話の放送ではスポンサー名の告知がなく、3社のCMがACジャパンに差し替えられました。

24日になりさらに2社がCMの自粛を表明し、最終的には8社すべてがCMを見合わせたため番組の放送は一時中断されました。

事態が大きくなった原因は、赤ちゃんポストを設置している病院は全国に1つしかなく特定の施設を攻撃しているように受け止められたことです。

また演出だとしても事実とかけ離れており、視聴者の偏見や誤解を呼んで施設で暮らす子供たちの人権が侵害されかねないと懸念されたことも一因となっています。

しかし回が進むにつれ、児童養護施設の関係者も含めて称賛の声も上がるようになりました。