デスノートLの本名はローライト?登場から最期の活躍を夜神月等の関係性から考察

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実は原作コミックでは登場しなかったLの本当の名前

主人公の夜神月のライバルキャラとして登場した「L」ですが、意外にも原作コミック内で本当の名前は一度も描かれていません。

夜神月はLを倒すべく様々な作戦を立てて、ノートに書き記すための本名を探ろうとしますが、結局自分一人では成果を挙げられず、ミサの恋心や死神レムの愛情を巧みに悪用してLを追い詰めました。Lの最期は死神レムがデスノートに彼の本名を書き記した事による心臓麻痺であり、その場面では一切本名らしい描写がなく、読者はもちろん作中の登場人物もLのフルネームを見た場面はありません。

最期までLは様々な名推理を披露しましたが、特筆すべきはデスノートの存在を証明した事、一騎打ちでは月を徹底的に追い詰めた事です。彼の死を受けて、後継者候補であるメロやニアが動き出し、Lの意思は第二部でも夜神月を追い詰める事に貢献しました。

Lの本名が公式に発表されたのは、原作コミックではなく、公式ガイドブックである13巻です。「L Lawliet」がLの本名であり、読み方はエルローライトです。探偵用の偽名と思われた「L」ですが、奇しくも彼の本名の一部だった事が公式に判明しました。

ちなみに日本の捜査本部で一時期名乗っていた「竜崎」は、彼の本名や関係者とは特に関連性が無く、あくまでデスノート対策用の偽名だった事になります。

Lの初登場シーンは色々とあります

作中初めて夜神月の前に登場した際は、テレビにLのロゴマークを写しただけの登場です。暗い部屋で一人、マイクを片手に夜神月ことキラを挑発し、プライドの高い月はLとの対決に熱意を燃やします。

日本のキラ捜査本部での登場は、黒ずくめの恰好をしたワタリが持つパソコンを通じてです。まだL本人の顔は分からず、謎の人物として描かれています。デスノートを使った摩訶不思議な事件に対して、僅かな証拠から論理的に犯人像を突き止め、捜査本部にアドバイスする様子はまるで安楽椅子探偵のようです。

Lが実際に顔と姿を作中であらわしたのはその後で日本のキラ捜査本部の刑事たちを部屋に呼び寄せた場面です。やせ細った長身と虚ろな目、無造作な髪型や飾り気がない服装に独特の座り方は当時の雑誌読者に強烈な印象を与えました。