パチパチパニックで死亡事故?生産終了した理由と類似のお菓子を調査してみた

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炭酸ガスを封入する独自の製法が人気の秘密

パチパチパニックは製菓会社の明治産業が製造、販売している飴菓子です。味はコーラ、グレープ、ソーダの3種類があり、いずれも口の中で溶けるとパチパチと弾けるような刺激をもたらします。

刺激の正体は飴の中に封入された炭酸ガスによる作用ですが、飴の中に炭酸ガスを入れ、唾液で溶けるまで自然に放出されないようにするには非常に高度な技術が必要です。

高圧の炭酸ガスを安全な量だけ封入するための設備は扱いが難しく、2022年現在、炭酸ガスを封入したお菓子を製造しているのは明治産業だけです。親会社の明治製菓も炭酸ガス入りのお菓子は作っていないことから、パチパチパニックに類似したお菓子は日本国内には存在しないと言えるでしょう。

製造中止や死亡事故の噂について

パチパチパニックは一時期、死亡事故が原因で製造中止になったという噂が流れました。実際は2022年現在も作られていることから噂は根拠のないデマと言えますが、このような噂が流れたのは過去に類似したお菓子が製造中止になったことが理由とされています。

明治製菓は2016年にわたパチという飴菓子の製造と販売を中止しました。1988年から作られていたわたパチは名前の通り、わたあめのような食感とパチパチする刺激を併せ持つ飴菓子です。

パチパチキャンディと同様に炭酸ガスを封入しているのが刺激の秘密ですが2016年に突如、製造と販売が中止されました。理由は明らかにされず、当時は類似したお菓子を作る予定もないと公表していたことから死亡事故の噂が流れたのです。

封入された炭酸ガスの刺激は非常に強く、人によっては痛みを感じることもあります。一度に複数の飴菓子を口に入れるとより強い痛みを感じることになるため、人によっては死んでしまうのではという思い込みが発生し、死亡事故の噂が生じたと言えるでしょう。