おおきく振りかぶってが連載終了する?約18年かかった最新話の内容を解説

漫画・小説

県立西浦高校野球部に集う10人の野球少年

大きく振りかぶっては2000年代に初刊された野球漫画であり、漫画家のひぐちアサさんが「月刊誌アフタヌーン」で連載しています。舞台は埼玉県の山奥にある西浦市であり、この街に新しく「県立西浦高校」が創設されます。心身育成を目的に部活動が開始され、野球激戦区の埼玉県らしくこの高校も野球部を創設されたわけです。

野球部の公募を出したが他の部活動の競合によって、実際に集まったのが10名ほどのギリギリ試合に出られる数が集まります。ただ対外試合や公式戦に出るためには指導する監督が必要になるため、学校内には野球に関する知識を持つ人がいないため外部コーチを探すことになります。

そんな外部コーチを探す中で、町でアルバイトをしていた女性が女子野球で活躍していたという経歴があることから依頼をして了承してもらい高校野球初の女性監督になります。そして女性監督とマネージャーと1年生野球部員10名の野球部が発足し、部員同士が切磋琢磨をして成長していくというのが大きく振りかぶっての概要です。

成長物語が受けて高い人気を誇ることになる

この大きく振りかぶってという漫画は、無料読み切りサイトでも高い人気を誇っていますが、その理由として挙げられるのが魅力的なキャラクターと独特の育成方法による成長物語が受けたからです。

主人公のエース投手の三橋は中学でクラブチームに在籍していたが、試合中の出来事でチームメンバーと軋轢を抱えたまま野球をやめてしまいます。しかし野球への未練が断ち切れず、新設校の西浦高校野球部に入部したのです。

そして相棒となる捕手の阿部もまた別チームで活躍していたが、捕手としての才能が高いが思ったことを包み込まずに吐き出してしまう性格が災いして中学3年生の時にはチームとの軋轢で控えに回されてしまうという過去を持ちます。

そのほかのメンバーにも、実力が足りないことに悩んでいるのにキャプテンに任命されてしまったりバッティングの才能はあるがパワーがない4番など一癖のあるキャラクターがたくさん在籍しています。そういったキャラクターが女性監督の出す課題をクリアしていって成長していく姿が、これまでの才能で勝ち進んでいく従来の野球漫画と違うのでファンを集めた理由です。