【シュトヘル】漫画は打ち切りだった?14巻最終回の感想【ネタバレ】

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史実とファンタジーの融合「シュトヘル」

「シュトヘル」は2009年から2017年まで連載され、全14巻で完結しました。作者の伊藤悠は「皇国の守護者」のコミカライズで注目を浴び、優れた画力が評判となりました。以降、定期的に話題作を発表しています。

「シュトヘル」は、モンゴルから侵攻される13世紀初頭の西夏国に、現代日本の男子高生がタイムスリップする物語です。シュトヘルとは悪霊の意味で、最強と恐れられた女戦士です。男子高校生がタイムスリップをしたのは、ある帰国子女の女子高生がきっかけです。その女子高生も、西夏国では重要な役割を持つ男子でした。

その役割とは、西夏文字が刻まれた秘宝「玉音同」を守ることです。史実に基づいた西夏国とモンゴルの戦闘シーンは迫力があり、クオリティの高い戦記漫画として知られています。

全14巻で完結した「シュトヘル」は打ち切りだったのか?

「シュトヘル」は14巻で完結しましたが、人気が高い青年漫画は連載が長期間に及ぶ傾向があります。そのために、「シュトヘル」は打ち切りではないかと考える読者もいました。

ここからはネタバレになりますが、最終巻の14巻ではシュトヘルは生き返りますし、現代日本に帰ることができます。ハッピーエンドで締め括ることができたので、多くの読者が納得しました。また、「シュトヘル」は中だるみがなく、スピード感を保ったまま終盤を迎えました。そのために、作品に対する読者の満足度はとても高いです。

由緒ある「手塚治虫文化賞新生賞」も受賞しています。全14巻で完結したのは、打ち切りが理由ではありません。