ヘルタースケルターラスト見世物小屋シーン考察!ラストで監督が伝えたい意味は?

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ラストで監督が伝えたかった意味とは?

りりこが見世物小屋に行きつくラストは大きなインパクトを与えました。しかし、日本を離れ自らを見世物として生きるりりこはどこか満足気です。あれほど美しさにこだわっていた顔にも体にも、整形の後遺症である黒い斑点が浮かび上がっていますが、それをりりこは隠そうともしません。

りりこは劇中、忘れ去れるのは死んだも同じという発言をしていますが、センセーショナルに騒ぎ立てられ姿を消したりりこは今も日本で都市伝説として語られ続けています。つまり、皆の記憶に残り続けるような存在になったということです。見た目の美しさだけでは叶えられない生きる意味を手に入れた、そんなりりこの強さが結末で表現されているのではないでしょうか。

監督の蜷川実花さんは華やかな色使いが特徴的ですが、蜷川実花さんの演出により、りりこが手に入れた強さや貪欲さが一層強調されているようでもあります。

ヘルタースケルターのラストは主人公の強さの象徴

主人公が美に固執し壊れていく様を描いたヘルタースケルター。その結末で主人公は何物にも代えがたい強さを手に入れました。見世物小屋のラストはそれを象徴するようなシーンでした。

ぜひこの衝撃のラストシーンを実際に鑑賞してみてください。