パーフェクトブルー考察!アニメ映画作品結末は?ネタバレあり解説

映画

人間のリアルな精神状態が表現されているアニメ映画

「パーフェクトブルー」は、1997年に公開されたアニメ映画作品です。主人公の霧島未麻は、所属していたアイドルグループを辞めて女優をとして活動するようになります。

彼女はマネージャーであるルミの反対を聞かずに、ヌードグラビアなどアイドルの頃にはなかった仕事をこなすようになり、女優として活躍しつつありました。

一方、未麻の周りでは不穏な事件が連続して起こり始めていたのです。この作品では精神的に追い詰められていき次第に現実と幻覚の区別がつかなくなる人間の姿がリアルに表現されていると言えます。

現実と妄想の交錯を重要なテーマにしたいという思いが込められている!

パーフェクトブルーでは、主人公がドラマの撮影をしてる最中に目を覚まし、それが夢であったというシーンが多く見受けられます。

見ている側からすると、現実と夢の区別がつきにくく、混乱してしまう事もあるでしょう。

しかし、主人公である未麻の現実を考慮すると、ドラマの撮影をしてるシーン全てが夢であるとは断定しにくいのです。

未麻は、この出来事を現実として認める事ができずに、一つの夢として割り切っているのかもしれません。

この映画作品の監督は「パプリカ」という作品においても、夢と現実の間で苦しむ人間の姿を描いています。

この作品でも主人公が自分に起きた現実を無意識に心の中に閉じ込めた事で、悪夢に悩まされてしまいます。

パーフェクトブルーでも主人公だけでなく、様々な登場人物が現実と妄想の区別がつかなくなっていきます。特に未麻は、アイドルつぃて活躍していた頃の自分の幻覚を見るようになり、苦しめられる事になります。

監督にとって、現実と妄想の交錯を描く事はとても重要であったと言えるでしょう。